酒にまつわる諺は数多ある。

 

よく知られているところでは「酒は百薬の長」で、適度な飲酒を勧めている。「酒は天の美禄(びろく)」とは、酒は天からの素晴らしい賜りものとの意である。

 

いっぽう否定的なものもある。「酒は百毒の長」は百薬の長の真逆である。飲み過ぎを戒めたものに「酒、人を飲む」がある。深酒は人の心身の正常を失わせると諭している。

 

男女を問わず酒好きの御仁は、酒席で一度や二度の苦い失敗があるのではないだろうか。

 

同じ酒席でもこちらは暴力が絡んでいる。ビール瓶で後輩力士の頭を殴った某関取ほどではないが、頭を平手で20回近く殴るなどの暴行を加えたとのこと。陸上自衛隊の仙台駐屯地での出来事である。この4月、同駐屯地内で隊員が花見をしていた際、後輩に酒を勧めたものの、断られたことに腹が立った陸曹長が暴力を振るったというのである。詳細は分からないが、酒を断った程度で殴られては、たまったものではない。

 

暴力をふるった陸曹長は停職6日の懲戒処分となった。

件の関取にはどんな処分がくだされるのか。世間の耳目を集めるところである。

 

それにしても、上下関係の厳しい世界では上司・先輩が、部下や後輩に暴言を吐いたり手を上げるのは日常化しているのだろうか。

 

働き方改革、どこまでとどくのか。

 

河北新報