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広報から見た、できる記者とそうでない記者の違い

「ひどい記者が結構いる。もっとちゃんと書いてくれ、と言いたくなる」。

 

開口一番、辛辣な言葉を吐くS氏。20年以上にわたりIT業界に身を置き現在、外資系IT企業のマーケティングディレクターの職にある。

 

「能力のない記者は、ステレオタイプの記事が多い。読んでいて“なるほど”と感じるものがなく、文章に輝きがない」と、ストレートである。

 

いっぽう、良い記事とは。

「さすが、と思わせる記事は、こちら(読者)に気づきを与えてくれる」。

 

能力のある記者とそうでない記者の違いは何か。S氏は持論を展開する。

 

「優秀な記者は常に勉強している。年齢や性別といったものはまったく関係ない。もっと言わせてもらえば、物事の本質を捉えようとしている。それはインタビューを受けている際に気づくことがある」。

 

記者に限らず、成長する上で、人間にとって学びは大切な営みである。報道する立場にいる記者であればなおのことである。

 

持論が続く。

「独断と偏見だが、恐らく、取材の段階から違うのではないか。できる記者は、取材前に自分の中でいくつかのストーリーを描いている。インタビューをしながら、自らの仮説を検証している節がある。思い描いたシナリオにはまると、納得したような表情を見せる。取材に同席していて、そう感じさせる記者が確かにいる」。

 

さらに

「優れた記者はポイントになる点を必ずメモしている。どうかな、と疑問符のつく記者は、書きもしなければ、こちらの目も見ていない」と差を指摘する。

 

パソコンを手元に置きインタビューする記者の光景は当然のようになったが、その点も気になるS氏。

「インタビューとはいえコミュニケーションなので、相手の目を見て話すべきです。人と話をする上での原理原則です」。

 

10数年前と比べ、記者の質が落ちたわけではないと前置きしつつ

「以前は、ハードやソフトも簡単で、わかりやすかった。いまはソリューションやサービスに流れ、複雑かつ多様化しているので、全体を把握しないと記者も理解できない難しさがある。記者が俯瞰してみているかどうかは、インタビューをはじめて10分程度でわかる」と、語る。

 

最後に、記者へひと言、と言うと、自省も含めてとしながら、こう返ってきた。

 

「勉強しましょう」。

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結果をだして、社内での広報の評価を高めていく

広報(PR)の世界に飛び込んで、かれかこれ30年がたつ。当時、広報活動を積極的に進めていたのは大手や外資系の企業で、中堅・中小企業では広告が優先されていたように思える。社内でも世の中でも、広報という仕事はまだまだ市民権をえていない、と個人的には感じていた。

 

そして現在、状況は大きく変わったのか。

 

中小のITベンダーでマーケティングと広報の仕事に従事するIさんはこう漏らす。

「社員の多くは広報の仕事がわかっていないし、関心もないようです」。

 

大学卒業後、新卒で同社に入社し、今年3年目迎えた20代半ばの男性である。

「広報に頼ってくる社員がいない。どういうことかいうと、事業部から、広報になりそうな情報が一切、あがってこない。こちらからドアを叩いても、第一声は『ない』の一言。諦めずに粘り強く問いかけると、どうにか、可能性のある情報がでてくる。そういった次元です」と、Iさん。

 

これまでも、何度か記事が掲載されているものの、社員の反応は、芳しくないようだ。自ら開発した製品や企画したサービスがメディアで紹介されれば、少なからず、嬉しいものなのだが。

 

エンジニアにしても営業にしても、広報への評価が低い。以前、営業担当者に掲載記事みせたところ、「この程度の記事では、あまり話題にならないな」と、感謝の一言もなった。

 

Iさんは、現場の声をどう感じているのか。

 

「正直、しんどいですが、結果をだすしかないと思ってます。役員も掲載を見て満足はしていますが、いい意味での叱咤激励がないんです。役員クラスも広報への関心が薄いかなと。ちょっと残念ですけど」と、声が沈んでいる。

 

これから、どう取り組んでいくのか。解決策はあるのか。

 

「兎に角、結果がすべてです。ますば、記事の掲載を1件でも多く獲得する必要があります。これまで、製品やサービスばかりに焦点を当てていましたが、今後は、“人”つまり社員にもフォーカスしようと考えています。自分自身にスポットが当たれば、直接、インタビューをうけるので、広報というものを、多少なりとも意識する機会になるはずですから」。

 

すでに目ぼしい社員がおり、時期を見て、メディアに売り込むそうだ。

「それと、広報はトップと近いので、なんとなく、社員から疎まれる点はあるかもしれないが、常に社員と同じ目線をもつように心がけています」。

 

今後は、会社のブランディングにも着手し、知名度を上げていきたいと、前向きなIさん。

 

広報が社内で評価される日を期待したい。

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取材する側から取材される側へ 広報マンに転職した元記者のはなし

1年前、業界メディアの記者から企業の広報へ転職したH氏がこう語る。

「メディアにいた頃は、プレススリリースをはじめ、企業の情報発信はあまり上手くないと感じていた。

もっとやりようがあると思っていた」。

現在は広報のみならず、社内外に向けたコミュニケーションを推進する仕事に携わっている。

 

取材する側からされる側に立場が逆転した同氏の目には、メディアがどう映っているのか。

 

「記者時代はメディアを過小評価していた。自分の書いた記事が、果たして対象とする読者に読まれているのか正直、わからなかった。メディアなどなくても、情報はいくらでも取れるとも思っていたが、間違っていた」と漏らす。

 

「メディアの価値がよくわかった。仮に月間60~70万のPVを取るオンラインのニュースメディアがあるとする。企業がオウンドメディアを立ち上げ、同じようなPVの数を取ろうとしたら相当な時間がかかる。60~70万のPVを集めるだけでも、メディアとしの存在意義はある」。

 

情報の発信を考えるとやはり、報道機関としてのメディアで取り上げてもらうのが、一番効果があると気づいたという。

 

広報の仕事はどうか。

 

「人選、日程、コメントなど、取材を依頼されたときの社内調整が煩雑だ」。

さらに「記者はひたすら質問をすればいい。こちらは取材は歓迎するが、言いたくないことは言わない。いっぽう、興味深い内容も提供しないといけない。完全に記者と利害が一致しないため、その差分をどう埋めるかが結構、難しい」。

 

記者の経験は活かされているか。

 

「当然、プレスリリースをはじめ、情報発信については役に立っている。情報を収集し、文章化するにしても、インタビューや原稿執筆の経験は非常に活きている。プレスリリースは該当する部門で書き上げるが、広報で文章を校正する。あまり修正しすぎると、担当者が自信をなくすので、やりすぎないように加減している」と、配慮も忘れてない。

 

メディアリレーションはスムーズにできているのだろうか。

 

「知り合いの記者が多いので、コンタクトはやりやすい。彼らも、こちらが無理な売り込みはしてこない、と思っているので、すんなりと会ってもらえる。逆に、ネタの弱いプレスリリースを配信したときなどは、プッシュされるのを記者が嫌がるので、あえてフォローの電話はいれない」。

 

1年が過ぎたが、まだまだやるべきことが山積しているという。

 

「専門メディア以外のリレーション、オウンドメディアの立ち上げ、社内広報の着手、自社の認知度のさらなる向上などなど、課題が多い」と言うその顔は、言葉とは裏腹に、充実感が垣間見える表情であった。

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メディアリレーションは営業活動

「多いときは週に2~3回は記者と飲んでましたね」。

 

こう話すのは、2年間、親会社の広報部に籍を置き、昨年、出向から戻ってきたO氏。現在は、グループ会社で広報マネージャーの任にある。まさに“飲ミニュケーション”によるメディアリレーションといったところである。

最近は少ないが、記者と酒を飲むのが広報の仕事として暗に認められていた時代もあった。

 

「記者と良好な関係をつくろうと思えば、大企業の広報担当者は、大なり小なり、日常的に記者との酒席の機会をつくっている。決して悪いことだとは思っていない。個人的に親しくなった記者も何人かいますね」と、あっけらかんとしている。

 

酒を交わす目的の一番は記者と親しくなるためだ。具体的に仕事の話しをすることはなかったという。確かに、酒の席で仕事の話しばかりすると、マイナスの印象を与えかねない。

 

酒席の必要性は、当時の広報部長のことばからも窺い知れる。O氏にこう話したそうだ。

「対外的な広報活動は、営業活動と同じだ」。

 

つまり、メディアリレーションは営業行為ということだ。本人はどう受け止めたのか。

 

「出向に行く前はグループ会社で営業を担当していた。プレスリリースの配信だけが広報の仕事ではない。毎日、足繁く通うわけではないが、メディアに自社のサービスや製品を売り込むのは確かに、営業活動ですね」。

 

接触するメディアはどういったところだったのか。

「新聞、テレビそれとビジネス系メディアなど、経済記者が中心でした」。

 

2年間、密にメディアリレーションを築いてきたO氏には、いまの会社の広報活動が稚拙に感じられるようだ。

「記者の携帯電話に連絡して、この件は書けますかね、程度のことが言える関係をつくらないと、広報パーソンとは言えない」と手厳しい。

 

現在は、以前のように記者と酒を酌み交わすことが、めっきり少なくなったという。

その顔はどこか、物足りないようにも映った。

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